
お腹を引っ込める為に、様々な努力をしている女性も多いですよね。
食事制限をしたり健康食品を摂取したりしても、お腹の脂肪は最後まで落ちにくいのが悩みです。
男性のお腹に付き易いのは「内臓脂肪」であり、これは血液に溶けやすく比較的簡単に燃焼させることができるのです。
一方女性の場合、お腹に付くのは多くが「皮下脂肪」で、落ちにくい性質を持っています。
この為に、一生懸命ダイエットをしても中々脂肪が減らないのです。
お腹を引き締める方法として、「インナーマッスル」を鍛えるのが効果的と言われています。
インナーマッスルを鍛えるというと、多くの人が腹筋運動をイメージしますが、中々辛いものですよね。
腹筋運動の他にインナーマッスルを鍛える方法はあるのでしょうか。
・インナーマッスルとは
インナーマッスルと聞いて直訳して「内側の筋肉」ということは分かっても、そもそも何なのか理解している人は少ないものです。
腹筋や背筋など、一般的に筋トレで鍛えることのできる筋肉を「アウターマッスル=表層筋肉」と呼んでいます。
インナーマッスルとは、「深層筋」とも呼ばれ、身体の内部になる筋肉の総称です。
肩関節や股関節など、身体の内部に存在していて骨格を維持する働きをする筋肉のことを言うのです。
詳しく述べると以下の7つの筋肉になります。
「棘上筋(きょくじょうきん)」
「棘下筋(きょくかきん)」
「脊柱起立群筋(せきちゅうきりつぐんきん)」
「腹斜筋(ふくしゃきん)」
「大腰筋(だいようきん)」
「腸骨筋(ちょうこつきん)」
普段聞きなれない筋肉ばかりで分かりにくいですよね。
それだけ表面に出ることがなく、普段の筋トレで鍛えられない筋肉である、とういことです。
何故腹筋をするとインナーマッスルが鍛えられるかというのは、実は腹筋には3つの筋肉があるからです。
「腹直筋」はアウターマッスルであり、「腹横筋・腹斜筋」はインナーマッスルです。
腹筋のインナーマッスルはお腹でコルセット替わりとなっていて、鍛えることで内臓が下がらない様に働いてくれるのです。
つまり、腹筋をするとインナーマッスルが鍛えられるのではなく、正しくインナーマッスルの腹筋を鍛えることが大切であるということです。
多くの人がこの正しいインナーマッスルの腹筋の鍛え方について良く理解していない為に、辛い腹筋運動をしても中々効果が出ないのです。
・ドローイン
正しくインナーマッスルを鍛えられて、しかも激しい運動を必要としない方法として「ドローイン」があります。
ドローインとは複式呼吸でお腹を凹ませる運動であり、インナーマッスルを内側にギュッと引っ張ることで引き締め効果を測ります。
ドローインのやりかたはとても簡単で、以下の通りです。
1.ゆっくりと息を吸って、お腹に膨らませて息を溜める
2.ゆっくりと息を吐いて、思いっきりお腹を凹ませる
コツはお腹を凹ませる時には限界ギリギリまで息を吐き、その状態で30秒程キープすることです。
もちろん呼吸をしながらで構いません。
筋肉はいわば「形状記憶性質」があり、内側に引っ張られ続けているとその形を記憶していきます。
今まで使わなかった筋肉だけに、効果が出易いのです。
ドローインは寝ころぶ必要がなく、いつでも時間がある時に気軽に行うことができます。
中でもおすすめの時間帯は最も脂肪が燃焼し易い空腹時です。
・ヨガ
最近女性でヨガを習う人が増えてきています。
ヨガを行うとゆっくりと筋肉を伸ばすことで、身体がリラックスします。
身体がリラックスすると、血流が良くなり体中に栄養が行きわたる様になり、基礎代謝が活発になります。
その為にダイエット効果や便秘解消効果があると言われているのです。
また、複式呼吸を行うことで自律神経に働きかけ、副交感神経を優位にさせて精神的にもリラックスした状態になります。
そしてヨガは腹式呼吸で行いますので、インナーマッスルに働きかけることができて、下腹のダイエットにより効果的なのです。
最近流行りのホットヨガは気温を高くした室内で行うものです。
ゆっくりとした動きで汗をかくことで、身体の代謝機能が良くなり、よりダイエットに効果があるのです。
ヨガは無理なく行えることから、インナーマッスルを鍛えたい女性にとって始め易い方法と言えます。
・ゴスペル
インナーマッスルを鍛えるのに一番大切なのは、「腹筋を鍛えること」です。
そしてどの方法でも重要となるのが「腹式呼吸」です。
つまり、腹式呼吸ができる様になれば、インナーマッスルを鍛えるのも楽にできる様になるのです。
しかし腹式呼吸と言うのは練習しないと中々できる様になりません。
歌を歌う時に「腹式呼吸で」と言われたことがある人もいるでしょうが、すぐにできる人はまずいないでしょう。
腹式呼吸がしっかりとできていると、カラオケで歌を歌うだけで腹筋が痛くなったり、お腹が凹んだりするのです。
腹式呼吸を覚えたいと思ったら、「ゴスペルサークル」に参加するという方法もあります。
思いっきり声を出すことで段々とお腹に息を溜めて呼吸ができる様になり、腹式呼吸が出来る様になるのです。
普段から腹式呼吸ができていれば、いつもの動作の中でちょっと意識をすることでインナーマッスルを鍛えることができる様になります。
辛い腹筋運動をしたり、ジムに通わなくてもインナーマッスルを鍛えることは可能です。
まずは「腹式呼吸」を覚えて、呼吸を利用したエクササイズを行い、お腹を引き締めましょう。