
スーパーで食材を購入するときやネット販売されている商品の表示を見ていると、成分のことなどがいろいろと書いてあるんですよね。
よくよく見ているとラベルには2種類ありまして、
- 一括表示
- 栄養表示
があるようですよ。
この記事では、そのうちの『栄養表示』ラベルについてお話しようと思うのです。
栄養表示って何が書いてあるんデス?
コーヒーを飲んでいて気になっちゃいましたので、そのコーヒーの栄養表示を写真に撮ってみたのですよ。
栄養成分表って書いてありますね。
この表示は、もともと「健康増進法」っていう法律で定められた表示内容だったんだそうです。
食品の表示に関する法律って3つありまして、
- 健康増進法
- JAS法
- 食品衛生法
ちょっと作る人にとっても買う人にとってもわかりづらいな、ってことで、
2015年4月からは、「食品表示法」っていう法律が定められまして、それに基づいて表示されるようになったんですね。
食品表示に関して1個の法律にまとめられたんです。
ちなみに、この栄養表示は、食品表示法が定められるまではつけてもつけなくてもどっちでも良かったようなのです。
でも、食品表示法が、「栄養表示をつけなさい!」って決めちゃいました。
なので、これからはドンドン栄養表示がつけられる食品が多くなるのデスよ。
で、中身を見てみますと、
となっていますね。
熱量はカロリーですね。
それ以外は成分なのです。
三大栄養素のたんぱく質、炭水化物、脂質に加えて、日本人がとりすぎだ!って言われているナトリウム、あとは糖類デスね。
栄養表示法では、これに加えて、
- 飽和脂肪酸
- 食物繊維
もつけなさい、って決められてます。
コレステロールを増やすって言われている飽和脂肪酸と、日本人はもっととりなさい!って言われている食物繊維ですね。
これらが表示されることで、健康的なモノを簡単に選ぶことができるようになる!っていうのが食品表示法の考えのようですよ。
でも、ちょっと前の私のように、成分のことをほとんど知らない人からすると、ラベルとか見ないですよねぇ。
それだと困っちゃいますので、最低限の成分に対する知識や、1日にどのくらいまでとっても良いのかを、きちんと把握しておく必要があるのです。
あ、あとナトリウムなのですが、ナトリウムを食塩換算するのって結構面倒なんですよね。
- 食塩量(g) = ナトリウム(mg) x 2.54 / 1,000
お買いものするたびに、こんな計算していると頭がこんがらがって買いたいモノも忘れちゃうのです。
なので、またまた食品表示法で、食塩相当量も栄養表示に表示するよう決めちゃったんです。
食品表示法、なかなか出来る子ですね。
表示されている成分についてどのくらいとっても良いの?
それぞれの項目の推奨量は、
(厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015 年版)より)
- 熱量:1,950kカロリー
- たんぱく質:50g
- 脂質:エネルギーの20~30%
390kカロリー~585kカロリー = 43g~65g - 炭水化物:エネルギーの50~65%
975kカロリー~1,170kカロリー = 244g~293g - ナトリウム:7g未満
- 糖類:エネルギーの5%未満(WHOが定めた規格より)
97.5kカロリー = 24g未満 - 飽和脂肪酸:エネルギーの7%以下
136.5kカロリー = 15g以下 - 食物繊維:18g以上
です~。
ちなみに、
- 炭水化物:1gあたり4kカロリー
- たんぱく質:1gあたり4kカロリー
- 脂質:1gあたり9kカロリー
で計算していますよ!
この範囲を超えないように食材を選んでいけば良いので、栄養表示が広まったら便利ですね。
ただ、やっぱり売る側もラベル変更したり、いろいろと大変ですから、5年間の準備期間があるようなのです。
5年後までにしっかりと準備して、きちんと栄養表示してほしいデスね。