
よく耳にする「リンパマッサージ」。
体に良いことはわかってるのですが、リンパをマッサージすることでどういう効果があるんでしょ?ていうかそもそもリンパって??
血液が体の中を流れてるのはわかりますけどもリンパも体の中を流れている??
では、リンパについて基本的なことから見ていきましょ~。
リンパって何でしょ?
リンパ、リンパと言いますけど、そもそもリンパってなんでしょう??
リンパは体液なんですね。
もうちょっと正確に言うと、リンパ「液」が体液なんです。で、リンパ液はリンパ管っていうところに入って体の中を駆け巡っているわけなのです。
リンパ液の役割なのですが、よく下水道に例えられますね。
上水道が動脈、下水道が静脈とリンパといったイメージです。
動脈が栄養素を体の隅々に運んで細胞に栄養素を渡してあげます。細胞が栄養素を利用して代謝するとゴミができます。ここで出来たゴミを静脈とリンパが持って帰るんですね。
個人的には、工場の行きのトラックと帰りのトラックなイメージなんですよね。
- 行きのトラック(動脈)に栄養素を積んで工場に栄養を運び込む
- 工場(細胞)で代謝が行われる
- 出てきた廃棄物を帰りのトラック(静脈やリンパ)が持って帰る
こんな感じです。
リンパ液には静脈に入りきらなかったもの、おもにたんぱく成分や老廃物が入っているのです。なのでリンパの流れがとどこおってしまうと老廃物がたまっちゃうんですね。
ちなみに、血液とリンパのもっとも大きな違いは、「流すためのポンプがあるかないか?」なのですよ。
血液は心臓というポンプがあります。なので、ほっといてもきちんと流れてくれるんですね。では、リンパはどうでしょう?
リンパにはポンプがありません。
そのため、自分の力で流す必要があるのです。自分の力で流すって言うのは、筋肉の力で流してあげる必要がある、っていうことなんですね。足のリンパなら足の筋肉、腕なら腕の筋肉をそれぞれ使うことでリンパ液を流してあげる必要があるのです。
リンパ液は、だいたい1秒で0.5cm程度、分速24センチメートルほどしか動かないって言われてます。血液が時速216kmほどと言われていますから、その速度の違いがうかがえますね。
しかも、年を取るにつれて筋肉は衰えて行ってしまいます。そのため、リンパ液が流れづらくなってしまうんですね。また、たまったリンパは水分を引き寄せます。
この水分がむくみの原因になっちゃうわけです。
では、リンパの流れを良くするためにはどうすれば良いのでしょう?
運動をして筋肉を動かしてあげることはもちろんなのですが、ここで出てくるのが「リンパマッサージ」です。マッサージしてリンパの流れを良くしてあげるわけですね。
これは東洋医学でいう「経路」と似ています。気の流れを~っていうアレですね。
リンパマッサージは西洋医学ですから、東西医学、どちらもリンパが大事だってことについて一致しているのは興味深いですね。
リンパ液の役割や働きって何でしょ?
リンパ液には大きく3つの働きがあります。
- 排泄効果
- 免疫効果
- 脂質運搬効果
排泄効果は先ほどお話した老廃物を運ぶ効果なのです。ダイエット的にはこれが一番大事な効果ですね。リンパ液がとどこおってしまうと、
- 水分がたまる⇒むくみ
- 脂質がたまる⇒セルライト
と嫌な効果マンサイなのですよ。なので、きちんとリンパが流れるようにマッサージをしてあげる必要があるんですね。でも・・・
「どうやってマッサージすればいいの?」
と思われる方もいると思います。基本的には体の端のほうがリンパはたまりやすいですから、体の端から中央に向かってマッサージをしてあげるんですね。
参考動画を貼っておきますので、参考にしてもらえればと思います。
次に免疫効果なのですが、リンパ液の中にはウィルスや細菌をやっつけるリンパ球っていう子がいるのです。体の中に入ってきた悪い子たちをやっつけるわけですね。
風邪をひくと扁桃腺が腫れますよね。アレは風邪のウイルスをやっつけるためにリンパ節っていうリンパ球を作っているところが頑張っている証なのですよ。
扁桃腺もリンパ節のひとつなのです。
がんになるとリンパ節を取り除いてしまうことがあるのですが、アレはリンパ球ががん細胞に負けちゃうことによって、リンパ節をがん細胞に占領されてしまうんですね。
そうなると、がん細胞がリンパ節にのって体のアチコチに散らばってしまうので、それを防ぐためにリンパ節を取っちゃうのですよ。
リンパ球も負けちゃうことがあるのです。
最後に脂質運搬効果ですね。
栄養素の多くは消化吸収されると、ダイレクトに肝臓に送られるのですが、脂質はちょっと特殊でして、リンパにのって胸管というところに運ばれマス。そこから静脈に流し込まれるんですね。
特にダイエットには関係ありませんが、豆知識として覚えておいて頂ければと思います。
リンパ液の流れを良くすることによるダイエット効果って??
まず、そもそも太っていないんじゃない?という疑問があるのデスよ。
脂肪がついているわけではなく、むくんでいるから太って見えるだけ、という方ですね。
日本人の18~39歳女性の体脂肪率を、5つの区分で分類すると、
- 痩せ:~20%
- 標準(-):21~27%
- 標準(+):28~34%
- 軽肥満:35~39%
- 肥満:40%~
となっています。
人それぞれ理想とする体脂肪率は異なるとは思いますが、標準の範囲内におさまっていて(体脂肪率34%未満)、見た目が太って見えてしまう方は、脂肪ではなくむくみの可能性があるのです。
なので、むくみを解消することで見た目がシュッてなる可能性が高いのですよ。
むくみを解消するにはリンパマッサージですね。先ほどご紹介した動画をお手本にやってみてください。
でも、毎日リンパマッサージとか面倒!って気持ちもわかります。そんな方は、サプリを試してみるのも良いかと思いますよ。
むくみ対策の大本命!オススメサプリは?
では、むくみの解消以外にはどんなダイエット効果があるのでしょ??それは、
- 代謝が良くなり、太りにくく痩せやすい体になる
- 冷え性を改善する
老廃物や水分がたまりませんから、血液の循環が良くなります。体の端に行けばいくだけ毛細血管は細くなりますから、リンパがつまっていると血液の流れも悪くなっちゃうんですね。
このリンパのつまりを取ってあげることで、血液はスムーズに流れ、栄養素を細胞に受け渡すことが出来るわけです。そうすることで、細胞が代謝を行うことができ、代謝で出来た老廃物もつまることなく戻っていくわけですね。
体の中がキレイだと、きちんと新陳代謝が行われますので、体の外もキレイになるわけデス。
逆に体の中でリンパがつまりまくってますと、老廃物が流されず、血液の循環が悪くなり、さらに老廃物がたまりやすくなって・・・っていうダメな循環ができあがってしまうわけなのですよ。
まずはつまっている老廃物を流してあげること。運動も大事ですが、マッサージして流してあげることも大事なのですよ。
冷え性の原因とリンパによる改善
次に冷え性ですね。冷え性って実はいろんな原因が考えられまして。
- 自律神経の乱れ
- 皮膚感覚の乱れ
- 血液循環が悪い
- 筋肉量が少ない
- 女性ホルモンの乱れ
それぞれざっくり説明していきますよ~。
自律神経の乱れ
自律神経は病気で乱れちゃう方も多いのですが、健康な方でもちょくちょく乱れちゃいマス。たとえば、夏ですね。冷房のきいたオフィスで仕事したあと、お昼どきに外に出て昼食。めちゃくちゃ暑いですよね。
そして寒暖差もかなりあります。こんなときは自律神経乱れちゃいます。
また、仕事中ネチネチ嫌味を言われることがあります。そうするとストレスたまっちゃいますよね。こんなときにも自律神経乱れちゃいます。
これが冷え症の原因になることもありますので注意なのですよ。
皮膚感覚の乱れ
キツイ下着や靴下、靴なんかを履いていると皮膚の感覚がマヒしちゃいマス。寒いのを寒いって感じることができなかったり、暑いのを暑いって感じれなくなっちゃうんですね。
そうすると寒いのに寒いって感じていないので、「足先が寒いって言ってるから足先を温めろ~」っていうような信号が届かなくなっちゃうんですよ。
これによって冷え性が発生しちゃいます。
お仕事の後にイケメンとの飲み会があるときとかは多少無理してもいいとは思いますが、普段は体にあった靴や下着を身に着けることが大事なんですよ。
血液循環が悪い
貧血や低血圧などの持病を持たれている方は仕方がないのです。でも、健康であっても血液循環は悪くなってしまうことがあるのです。
たとえばデスクワーク。
ずっと座りっぱなしですから、足を動かすことってないですよね。そうすると足の筋肉が動きませんからリンパがとどこおっちゃいます。そうすることで血管が圧迫されて血液の循環が悪くなっちゃうんですね。
冷え性だから足がむくむというよりも、足がむくむことによって冷え性になっちゃうわけです。
デスクワークの場合でしたら、1時間に一回くらいお散歩してちょこちょこと足の筋肉を動かしてあげるだけで全然変わってくると思いますよ。
筋肉量が少ない
女性は男性に比べると筋肉量が少ないのです。なので女性のほうが冷え性になりやすいわけですけども。筋肉自体が代謝を行ってますからそこでエネルギーが発生し、熱も発生しているんですね。
その熱によって体を温めることができているわけです。
また、何度もお話しているとおり、筋肉がリンパを動かしてくれます。筋肉がないとそれだけリンパは流れにくいんですね。そのため、冷え性になっちゃうわけです。
解決策として運動をして筋肉をつけることも大事なのですが、あまりふくらはぎとかに筋肉つけたくないですよね・・・。
であれば、リンパがとどこおりそうなときは定期的に歩くなどするか、マッサージをしてあげると良いと思いますよ。
女性ホルモンの乱れ
ストレスや月経、更年期といった女性ホルモンが乱れる時期は、血流が悪くなるようです。血流が悪化すると当然代謝も悪くなるわけでして。
そうすると、代謝による熱が発生しなくなり、体の先のほうが冷えていってしまうんですね。
リンパの流れを良くすることで改善できる冷え性の原因は・・・
以下の2点デスね。
- 血液循環が悪い
- 筋肉量が少ない
血液循環を良くするためには、リンパの流れを良くして、とにかく老廃物をためないことですね。そうすることで血管が圧迫されることなくスムーズに流れてくれます。
ちょこちょこと運動したり、自宅に帰ってお風呂に入っているときにマッサージするだけでも随分変わってきますので、ぜひぜひやってみてください。
これによって冷え性が改善されるかもしれません。
筋肉量が少ないことについては、足に関しては諦めたほうがいいかも?なのですよ。インナーマッスルを鍛えるのは良いのですが、ふくらはぎって脂肪がつきにくい場所なんですよね。
そのため、太くなっちゃったら、たいてい筋肉なのですよ。
筋肉ですから、落とすのが脂肪より面倒なんですよね・・・。
なので、筋肉の力でリンパを流すよりも、マッサージをして流してあげたほうが良いのではないかしら?と個人的には思っているのですよ。
筋肉の代謝は基礎代謝量の18%ほどを占めているって言われていますから、発生する熱もバカにはできないと思うのですが、血流を良くして代謝を上げてあげるほうが効果があると思うんですよね。
ですので、まずはマッサージをして血流を良くし、代謝を高めてみて、結果として冷え性が全然治らないようでしたら、筋肉をつけることを考えてみてはいかがでしょう?
まとめ
リンパについてまとめてみました。ポイントは、
- リンパは老廃物を運んでくれる働き
- ポンプがないためとどこおりやすい
- とどこおってしまうと、むくみやセルライトの原因になるためマッサージが有効
このため、リンパマッサージが流行っているんですね~。
ダイエット効果、というよりも、
- むくみぜつゆる
- セルライトぜつゆる
- 冷え症ぜつゆる
な方が気にしておきたいのがリンパですね。
みなさんそうだとは思いますが…。そんなわけでレッツリンパマッサージ!