
体の仕組みの中で大事なモノのひとつに、イオンポンプがあります。
昔、理科や生物の授業で習ったような?な感じなのデスが、今はもうさっぱり覚えていないのです。
そんなわけで、超ざっくり、イオンポンプの説明をしてみるのデスよ!
イオンポンプって何??
お水を入れたバケツに、お塩を入れると、お塩はお水に溶けちゃいますよね。
でも、お塩を袋に入れて漏れないようにして、バケツの中に入れると、お塩は外に溶けないデスよね。
細胞ってそんな感じなのです。
細胞膜っていう膜が袋のような役割をしてまして、簡単に外に成分が溶けちゃわないようにしてるんデスね。
図にするとこんな感じなのです。
でもでも、完全に閉じちゃうと、ほしいモノをとりこめなかったり、いらないモノを出せなかったりしマスよね。
そこで重要なのが、イオンポンプなのです。
普通は、中のほうが濃度がこくて、外のほうが濃度が薄いんです。
なので、単純に穴を開けちゃうと、中の成分が外に流れ出していっちゃうんデスね。
無理矢理、外のモノを中に入ようとすると、エネルギーが必要になるのです。
そこで使われるエネルギーのもとをATPって言ってます。
ATPとは
エヴァンゲリオンのATフィールドとは違いマスよ?
アレは、Absolute Terror FIELDの略で、絶対恐怖領域、っていう意味らしいです。
ATPは、Adenosine Triphosphateの略で、アデノシン三リン酸っていうモノなのです。
ATPが分解されると、エネルギーが発生します。
そのエネルギーを使って、ポンプを動かすのデスよ。

ポンプを動かすことによって、濃度が薄いところから、無理矢理、必要な子をつれてきちゃうんデスね。
また、濃度が濃いところに、無理矢理いらない子を出したりするのです。
ただ、それにも限界がありましてデスね。
外からひきこもうとしても、肝心の必要な子がいないとどうしようもないのデスよ。
その場合、どうするかというと、別の細胞から必要な子を引っ張ってきたりするんです。
たとえば、体の中がカルシウム不足になっちゃったとします。
そうすると、カルシウムがいっぱいあるところ、つまり、骨デスね。
骨の細胞からカルシウムが流れ出ちゃうんです。
で、流れてきたカルシウムを他の細胞はイオンポンプを使って引っ張り込むわけです。
でも、カルシウムを外に出しちゃった骨は、その分弱くなっちゃうのです。
結果として、骨粗しょう症なんかの病気にかかっちゃうわけです。
また、過剰に成分をとりすぎちゃった場合なんかも、イオンポンプがうまく機能しなくなるんです。
たとえば、お塩(ナトリウム)をいっぱいとっちゃった場合デスね。
ナトリウムは、細胞の中より外のほうが多いんです。
あまりに多くとりすぎると、細胞の中にナトリウムがたまっていっちゃうんデスね。
外に出そうにも、外もいっぱいナトリウムがいるので出せないと。
で、どうするかというと、外からお水をひっぱってきて、細胞の中のナトリウム濃度を下げようとするんデスよ。
そうなるとどうなるかというと、当然、細胞はふくらんじゃいマス。
これが、むくみの原因になったり、高血圧の原因になったりするのデスよ。
調節だけではないイオンポンプ
濃度を一定にたもつだけがイオンポンプの役割ではないのです。
- 筋肉を動かす
- 神経に電気信号を伝える
こういうときも、イオンポンプを動かすのです。
中の成分を濃くしたり薄くしたりすることで、体をうまく動かしているのデスよ。

以上がスーパーざっくりイオンポンプの説明でした。
なんとなくでもイメージできれば幸いなのです。