
食品表示法は、2015年4月から実施されている法律なのです。
結構最近ですね~。
では、食品表示法ってなんなんでしょう?
これまでと何が変わったんでしょう?
そんなところを見ていきマスね。
食品表示法って何デス?
食品表示法は、食品のラベルついてのルールなのです。
食品のラベルについては、これまで3個の法律があったのデスよ。
- 健康増進法
- JAS法
- 食品衛生法
で、それぞれが、ここはこうしなさい、あれはこうしなさい、なんていうルールを決めていたんです。
でも、3個も法律があるとややこしいですよね?っていうわけで、ラベルについては1個の法律にまとめちゃいましょう、ってなったんデスね。
で、食品のラベルって実は2個ありまして、
詳しくはそれぞれの記事を見てほしいのですが、簡単に言うと、
- 一括表示(成分表示):入っている材料や成分、また賞味期限などなどを表示
- 栄養表示:主要な材料とカロリーがどれくらい入っているのかを表示
こんな感じなのです。
食品表示法が定められたことによって、一括表示にも栄養表示にも変更が加えられるのです。
でも、今はまだそんなに変わったところは見当たらないのです。
その理由は、「準備期間が5年間」あるからなんですね~。
「こうすることにしたから、今すぐ変えろ!」
って言われても、作ってる人たちは困っちゃいますよね。
全部ラベルとっかえないといけなくなっちゃいますから。
なので、「5年以内になんとかしなさい」ってことになったんですよ~。
まだまだ食品表示法が決められてから時間たってないですから、あまり変化がないように感じるんですね。
でも、これからどんどん表示が変わってきますから、乗り遅れないようにしっかりと覚えておかなくちゃ、なのです。
では、実際に何がどう変わったのか?を見ていきましょう~。
詳細を知りたい方は、コチラからどうぞなのです。
ざっくりとポイントをあげるとこんな感じなのです。
- 加工食品と生鮮食品の区分の統一
- アレルギー表示のルール改善
- 栄養成分表示の義務化
- 栄養強調表示のルール改善
- 栄養機能食品のルール変更
- 表示レイアウトの改善
- 機能性表示食品の導入
いっぱいありますね~。
では、それぞれざっくりとお話していくのですよ~。
加工食品と生鮮食品の区分の統一
これまでは、加工食品と生鮮食品の区分っていうのが、2つの法律の間で違っていたのですよ~。
JAS法だと加工食品、食品衛生法だと生鮮食品、っていう感じですね。
それを、JAS法の区分に統一しましたよ~、っていうお話です。
そんなに気にすることはないと思いますが、今まで生鮮食品だと思ってたものが、ある日突然加工食品になってた!なんてこともありますので、そんなときは、「あ~JAS法に統一されたのね」って思っておけば良いと思います。
例としては、「ドライマンゴー」があげられてましたよ。
アレルギー表示のルール改善
これまでは、アレルギーの元になる成分について、全て表示する必要はなかったのですよ。
簡単にその成分が入っていると推測できるモノについては、表示しなくてもいいですよ、ってなってたんですね。
たとえばマヨネーズですね。
マヨネーズに卵が入ってる、っていうのは、なんとなく知ってるのですよ。
なので、マヨネーズに卵を含むっていう表示はしなくてもよかったんです。
でも、卵アレルギーの人が、マヨネーズに卵が入ってるって知らなくて、うっかりマヨネーズを買っちゃう可能性もあるのですよ~。
そんなわけで、これからはアレルギーの元になる成分については、全部しっかり表示してくださいね、ってなったのです。
アレルギーの元になるモノのことをアレルゲンって言うのですけども、消費者庁によると、アレルゲンは以下のとおりなのです。
表示しないといけないモノ“]
- 卵
- 乳
- 小麦
- 落花生
- そば
- えび
- かに
表示推奨のモノ。任意表示“]
- いくら
- キウイフルーツ
- くるみ
- 大豆
- バナナ
- やまいも
- カシューナッツ
- もも
- ごま
- さば
- さけ
- いか
- 鶏肉
- りんご
- まつたけ
- あわび
- オレンジ
- 牛肉
- ゼラチン
- 豚肉
栄養成分表示の義務化
栄養成分表示は、これまでしてもしなくても良かったのですが、これからは「加工食品については、栄養成分表示を絶対にしなさいね」って決められました。
栄養成分表示っていうのは、こんな感じの表示です。
でもって、ルールがちょっと変わります。変わるのは、
- ナトリウム表示じゃなくて食塩相当量表示になる
- 飽和脂肪酸と食物繊維を任意で表示
- 糖類、糖質、コレステロール、ビタミン、ミネラル類も任意で表示
です。
ナトリウムの量を食塩相当量にするのって結構手間なんですよねぇ。
- 食塩量(g) = ナトリウム(mg) x 2.54 / 1,000
「こんな計算いちいちやってられないわ!」ってなっちゃう人が多いと思います。
私もそうですけども。
なので、食塩相当量を始めから表示しなさいね、って食品表示法で決められたんですね。
また、
- コレステロールのもとになりやすい飽和脂肪酸
- お腹の調子をととのえてくれる食物繊維
- とりすぎたら困っちゃう糖類
- 同じくとりすぎたら困っちゃう糖質
- なるべくとりたくないコレステロール
- できるならきちんととりたいビタミン類
- 同じくきちんととりたいミネラル類
が、どのくらい入っているのか表示されるようになるのです。
とはいえ、任意ですから、みんながみんな表示してくれるわけではないと思いますけども。
それでも、きちんと情報を表示している食品のほうが有利になるでしょうから、おそらく表示される食品は多くなっていくでしょうね。
栄養強調表示のルール改善
「ミネラル○%UP!」
とか強調されている表示をよく見かけるのです。
でも、この強調表示もルールが変更されまして、ちょっと厳しくなってるのです。
「当社比~」などの相対比較の場合は、25%以上アップとかオフとかしないと表示してはいけなくなったんですね。
また、「○○無添加」の基準もちょっと厳しくなってます。
糖類無添加の場合ですと、
- いかなる糖類も添加されていないこと。
- 糖類(添加されたものに限る。)に代わる原材料(複合原材料を含む。)又は添加物を使用していないこと。
- 酵素分解その他何らかの方法により、当該食品の糖類含有量が原材料及び添加物に含まれていた量を超えていないこと。
- 当該食品の百グラム若しくは百ミリリットル又は一食分、一包装その他の一単位当たりの糖類の含有量を表示していること。
となっていマス(消費者庁 食品表示基準(内閣府令)より抜粋)。
難しいことが書かれてマスが、簡単に言うと、
「糖類無添加なら、糖類は入れちゃダメよ。ちょっとでも入れるならちゃんと表示しなさいよ」
ってことですね。
今までは、なんちゃって無添加が結構多かったですから、これによって、そういった商品がなくなるわけですね。
栄養機能食品のルール変更
栄養機能食品は、ビタミンやミネラルを補給するために、国が定めた基準をクリアした食品が名乗ることができるモノのことですね。
で、変わったところなんですけども、
です。
追加になった3種の成分の機能表示は、
- n‐3系脂肪酸は、皮膚の健康維持を助ける栄養素です
- ビタミンKは、正常な血液凝固能を維持する栄養素です
- カリウムは、正常な血圧を保つのに必要な栄養素です
となっています。
やっぱり栄養機能食品は健康に関する記載しか認められていないですね~。
もうちょっとこう、ダイエット効果があるとかないとかも記載してほしいなんて思うわけです。
次に、生鮮食品、ですが、これまでは生鮮食品は栄養機能食品を名乗ることはできなかったのデスよ~。
たとえ、ビタミンCをいっぱい含んでいるレモンを売っていても、「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持 つ栄養素です。」なんてことが書けなかったんですね。
でも、これからは生鮮食品でも栄養機能食品を名乗って良い!ってなりましたので、こういうフルーツやお野菜が増えてくると思うのです。
最後に、基準の変更なのデスが、栄養機能食品の下限値や上限値に変更が入ってます。
そのため、これまで栄養機能食品を名乗れなかった子が名乗れるようになったり、逆に名乗れなくなったりしているのデスよ。
今はだいたいこんな感じになってます。
(クリックで拡大しマス)
上限値は基本的に変更がないですね~。
下限値が増えたり減ったりなのです~。どちらかというと増えたモノのほうが多いですね。
表示レイアウトの改善
一括表示(成分表示)に成分が表示されているのですが、これまではどこまでが原材料でどこからが添加物だったのかわかりづらかったのですよ~。
ポテトチップスを例にあげますと、
デキストリンとかこんぶエキスパウダーとか、原材料なのか添加物なのかイマイチわかりづらいですよね。
なので、これからはわかりやすいように、
- 原材料と添加物をスラッシュ(/)で区切る
- 原材料と添加物の間に改行を入れる
- 原材料と添加物をわけて表示する
どれかで表示するようになったんですね。
これで、これからはどこからが添加物なのかがよくわかるようになるのですよ~。
機能性表示食品の導入
機能性表示食品、っていうモノが導入されました~。
簡単に言うと、「どういう効果があるのか国にお知らせした食品」なのデスよ。
健康に関するモノや、ダイエット、美容に効果がありそうなモノなどなど、栄養機能食品やトクホに比べると、具体的な効果が書いてありますので、何に効くのかイメージしやすいのです。
中には脂肪燃焼効果!なんてモノもありますので、気になる方はチェックしてみると良いのです。
[browser-shot url=”http://www.caa.go.jp/foods/index23.html” width=”600″ height=”450″ href=”http://www.caa.go.jp/foods/index23.html” target=”_blank”]
クリックすると消費者庁の機能性表示食品のページに飛ぶのです。
ページの一番下のほうに、機能性表示食品の一覧が載ってます。
買おうかどうか迷っている方は、まずこのページでその商品を調べて、どういう効果があって、それをどうやって実証したのか?などなどチェックしてみると良いのですよ~。
まとめ
ふ~。
凄く長い文になっちゃいましたね・・・。
簡単にまとめてもこんなに長くなっちゃうんですね~。
でも、知っておいて損はない内容だと思いますので、ざっくりとでも、どういう法律なのかをおさえておけば、健康にダイエットに美容にと役立つこと間違いなしなのです。