エステルって何デス??原材料でよく見かけますけど?

食品の原材料をちょろっと見ていますと、

○○エステルっていうモノをよく見かけるのですよ。

そもそもエステルって何でしょ?

どんな役割があるんでしょ??

エステルって何デス?

そもそもエステルって何??って感じですよね。

エステルは成分そのものを指すのではなくて、何かと何かが合体したモノをざっくりとまとめた総称なのですよ。

wikiによると、

エステル (ester) は、有機酸または無機酸のオキソ酸とアルコールまたはフェノールのようなヒドロキシル基を含む化合物との縮合反応で得られる化合物である

すんごくわかりづらいですよね。

誤解を恐れずに簡単に言うと、

  • オキソ酸とアルコールが合体したモノ

ですね。

オキソ酸の有名どころとしてはカルボン酸がありまして、

カルボン酸の有名どころには酢酸クエン酸があるのです。

この子たちがアルコールと合体すると、酢酸エステルなどになるわけなのです。

ちなみに縮合反応っていうのは合体と分離が同時に行われる方法なのですよ。

合体しながら何かを落としていくわけですね。

有名なのは脱水縮合といって、水分子を落としながら合体していくのです。

エステルの厄介なところは、合体する子によって名前が変わっちゃうことなんですよね。

左側にオキソ酸が来るのでまだわかりやすいといえばわかりやすいのですが、たとえば・・・

  • 酢酸ペンチル:酢酸とペンタノールが合体したエステル。バナナの香り
  • 酢酸イソペンチル:酢酸とイソアミルアルコールが合体したエステル。バナナやメロンの香り
  • 酢酸オクチル:酢酸とオクチノールが合体したエステル。フルーツ系の香り

などですね。

エステルには香りがあるモノも多くて、食品添加物の香料として使われることがあるのですよ。

ここまでをまとめると

  • エステルはオキソ酸とアルコールなどが縮合反応してできた化合物の総称
  • 代表的なオキソ酸は酢酸・クエン酸・酪酸など
  • 食品添加物として広く利用されている

では、どのような食品添加物があるのか見てみましょう~。

エステルの食品添加物への利用

厚生労働省の食品添加物リストによると、○○エステルってついているものだけで結構な数が登録されています。

○○メチルや○○エチルといったモノもエステルであることが多いですから、実際に登録されている量は相当な数になります。

ここでは、○○エステルってついてるものだけご紹介しマスね。

興味のある方はリンクを貼っておきますので参照してみてくださいなのです。

[icon image=”finger1-bk”]指定食品添加物

[icon image=”finger1-bk”]既存食品添加物

指定食品添加物“]

  • L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル (別名ビタミンCステアレート)
  • L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル (別名ビタミンCパルミテート)
  • アスパルテーム (別名α-L-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル)
  • アルギン酸プロピレングリコールエステル
  • エステルガム
  • エステル類(1,727種類も登録されていマス・・・詳細が知りたい方はコチラ
  • グリセリン脂肪酸エステル
  • ショ糖脂肪酸エステル
  • ソルビタン脂肪酸エステル
  • トコフェロール酢酸エステル
  • d-α-トコフェロール酢酸エステル
  • ビタミンA脂肪酸エステル (別名レチノール脂肪酸エステル)
  • プロピレングリコール脂肪酸エステル
  • リボフラビン酪酸エステル (別名ビタミンB2酪酸エステル)
  • リボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム (別名リボフラビンリン酸エステルナトリウム又はビタミンB2リン酸エステルナトリウム)
  • リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン

この中で比較的よく目にするのは、グリセリン脂肪酸エステルと、ショ糖脂肪酸エステルでしょうか。

グリセリン脂肪酸エステルは乳化剤として利用されているようですね。

乳化剤は、水と脂を混ぜるのに使われる添加物なのです。パンが固くなっちゃうのを防止してくれる効果がありますので、パンに含まれることが多いようですね。

ショ糖脂肪酸エステルも乳化剤として利用されることが多いようです。

別名、シュガーエステルらしいですよ。なんだかかっこいいですね。

この子もパンに含まれたり、そのほかではチョコレート・ビスケット・プリン・インスタント食品などに含まれているようです。

多くのダイエット食品に使われているのは、水溶性のビタミンを油にとけこませたり、脂溶性のビタミンを水に溶け込ませたりなどなどをしているからなんですね。

次に既存添加物を見てみます。

既存食品添加物“]

  • γ-オリザノール(米ぬか又は胚芽油から得られた、ステロールとフェルラ酸及びトリテルペンアルコールとフェルラ酸のエステルを主成分とするものをいう)
  • オレンジ色素(アマダイダイの果実又は果皮から得られた、カロテン及びキサントフィルを主成分とするものをいう。主成分はステロールとフェルラ酸及びトリテルペンアルコールとフェルラ酸のエステルである)
  • クチナシ赤色素(クチナシの果実から得られたイリドイド配糖体のエステル加水分解物とタンパク質分解物の混合物にβ-グルコシダーゼを添加して得られたものをいう。)
  • シェラック(ラックカイガラムシの分泌液から得られた、アレウリチン酸とシェロール酸又はアレウリチン酸とジャラール酸のエステルを主成分とするものをいう。)
  • 白シェラック(カイガラムシ科ラックカイガラムシの分泌する樹脂状物質を、温時アルカリ性水溶液で抽出し、漂白したものより得られたものである。主成分はアレウリチン酸とジャラール酸又はアレウリチン酸とシェロール酸のエステル等である)
  • 精製シェラック(カイガラムシ科ラックカイガラムシの分泌する樹脂状物質を、室温時エタノールで抽出又は温時アルカリ性水溶液で抽出し、精製して得られたものである。主成分はアレウリチン酸とジャラール酸又はアレウリチン酸とシェロール酸のエステル等である)
  • シェラックロウ(ラックカイガラムシの分泌液から得られた、ろう分を主成分とするものをいう。カイガラムシ科ラックカイガラムシの分泌する樹脂状物質を、室温時エタノール又は温時アルカリ性水溶液に溶解し、ろ液からロウ分を分離して得られたものである。主成分は樹脂酸エステルである。)
  • ペクチン(かんきつ類、リンゴ等から得られた、部分的にメチルエステル化されたポリガラクチュロン酸などの水溶性多糖類を成分とするものである。ショ糖、ブドウ糖、乳糖又はデキストリンを含むことがある。)
  • ラノリン(ヒツジの毛に付着するろう様物質から得られた、高級アルコールとα-ヒドロキシ酸のエステルを主成分とするものをいう。ヒツジの毛に付着するろう様物質から得られた、高級アルコールとα-ヒドロキシ酸のエステルを主成分とするものである)
  • レッチュデバカ(レッチュデバカの分泌液から得られた、アミリンエステルを主成分とするものをいう。クワ科レッチュデバカの幹枝から得られたラテックスを、熱時水で洗浄し、水溶成分を除去して得られたものである。主成分はアミリンエステルである。)

ぜんっぜん聞いたことない子しかいませんね(´・ω・`)

指定添加物がJリーグだとすると、既存添加物はJ2みたいなイメージなのです。

サッカーあまり詳しくないので日本代表選手も実はあまり知らないんですけども・・・。

では次に、トクホ認定食品機能性表示食品のエステルを見てみましょう。

トクホ認定食品と機能性表示食品のエステル

2015年7月現在、エステルでトクホ認定されているのは、2商品なのです。

少ないですので一気にご紹介します。

商品名申請者関与する成分許可を受けた表示内容
ピュアセレクトサラリア味の素株式会社植物ステロールエステル「ピュアセレクトサラリア」は、コレステロールの体内への吸収を抑える働きがある植物ステロールエステルを含んでいるので、血中コレステロール、特に悪玉(LDL)コレステロールを下げるのが特長です。コレステロールが高めの方の食事にお勧めです。
ラーマ プロ・アクティブ株式会社J-オイルミルズ植物ステロールエステルラーマ プロ・アクティブは、コレステロールの吸収を抑制する働きのある植物ステロールエステルの配合により、血中コレステロール、特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げるのが特長です。健康維持にはもちろん、コレステロールが高めの方におすすめします。

わかってはいましたが、エステルはおまけですね。

2商品とも、効果のメインは植物ステロールで、エステルは食品になじませるための方法ですね。

では、機能性表示食品を見てみましょう。

機能性表示食品に登録されているのは1商品デス(´・ω・`)

こちらも少ないですから一気表示で。

商品名届出者機能性関与成分名表示しようとする機能性
ひとみの恵ルテイン40株式会社ファインルテインエステル本品にはルテインエステルが含まれます。
ルテインエステルには網膜中心部に蓄積する色素濃度を高め、日常生活で受ける光の刺激から目を保護する機能があることが報告されています。

ルテインはカロテノイドの一種でして、効果としては、

  • 目に良い
  • アンチエイジング効果

などがあります。

機能性表示食品としては、目に良い効果がある、としていますね。

この食品もトクホと同じで、効果の主役はルテインなのです。エステルはあくまでなじませるための潤滑油ですね。

まとめ

見てきたように、エステルにはいろんな種類があり、単体での効果としては香りをつけたり、乳化剤として水と脂を混ざりやすくしたりといった程度のモノしかないのです。

とはいえ、添加物として重要な役割を果たしていますし、国に許可されたモノしか利用されていませんから、添加物だから、といって毛嫌いしちゃ可哀想なのですよ。

添加物については根拠のないうわさが飛び交いがちですので、先にご紹介した厚生労働省のホームページや、消費者庁のホームページなども参考にしつつ、正確な情報を手に入れていきたいですね。