
セルロースのダイエット効果は、
- 満腹感!
デス!
セルロースって何デス?
セルロースは、炭水化物の一種であり、食物繊維でもあり、不溶性食物繊維なのです。
なんでも、世界中で最も多い炭水化物なんだそうですよ。
食べて消化してエネルギーに変えることができれば食べものに困ることもなくなりそうなのですが、なんといっても不溶性食物繊維。
ヒトは消化することができないんですね。
不溶性食物繊維ですので消化することはできませんが、腹もちが良く満腹感はあるのです。
そして腸をちょんちょん刺激してくれますので、お通じ改善にも良いのですよ。
とはいえ、この子をメイン原料にしている食品は少ないんですね。
どちらかといえば食品添加物として使われることが多いのですよ。
食品添加物としてのセルロース
セルロースが食品添加物として利用されることが多いのは、セルロースがモノの形を整えてくれる性質をもっているからなんですね。
ダイエット食品などを見ていても、原材料にセルロース、って書かれていることが多いのです。
でも、先ほどお話したように、害がある子ではありませんので、「セルロース」って書かれてあっても警戒する必要はないのですよ。
お国に登録されている添加物としては、『厚生労働省の食品添加物』によりますと、
指定添加物“]
- カルボキシメチルセルロースカルシウム (別名繊維素グリコール酸カルシウム)
- カルボキシメチルセルロースナトリウム (別名繊維素グリコール酸ナトリウム)
- ヒドロキシプロピルセルロース
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース
- メチルセルロース
既存添加物“]
- 微結晶セルロース(パルプから得られた、結晶セルロースを主成分とするものをいう)
- 微小繊維状セルロース(パルプ又は綿を微小繊維状にして得られた、セルロースを主成分とするものをいう)
- 粉末セルロース(パルプを分解して得られた、セルロースを主成分とするものをいう。ただし、「微結晶セルロース」を除く)
- 粉末モミガラ(イネのもみ殻から得られた、セルロースを主成分とするものをいう)
- リンターセルロース(ワタの単毛から得られた、セルロースを主成分とするものをいう)
一般飲食物添加物“]
- 海藻セルロース(海藻を、乾燥、粉砕して得られたセルロースである)
- サツマイモセルロース(ヒルガオ科サツマイモの塊根より得られたものである。主成分はセルロースである)
- ダイズ多糖類(マメ科ダイズの種子から得られた多糖類である。主成分はヘミセルロースである)
- トウモロコシセルロース(イネ科トウモロコシの種皮から得られたものである。主成分はセルロース、ヘミセルロース及びリグニンである)
- ナタデココ(別名:醸造セルロース、発酵セルロース)
結構いっぱいあるんですね~。
なによりナタデココがセルロースだったってことに驚きなのですよ。
最初にお話ししたとおり、おもにモノを固めたり形を整えるのに使われているのです。
トクホ認定や機能性表示食品に登録されていないことを考えると、主原料としては使いづらいか、コレといった健康・ダイエット効果がないんですね、きっと。
食品に関しては以上なのですよ~。
その他のセルロースのはたらき
セルロースは身近なところですと、紙やパルプ、はたまた服などに利用されているのですよ。
あとは木造の家なんかもそうですね。
セルロースは植物の細胞の壁を作っている成分なのです。
木が固いのはセルロースのおかげなんですよ。
それくらい丈夫な成分なんですね。
先ほど、ヒトはセルロースを食べても消化できないっていうお話をしましたが、セルロースをおもな栄養源にしている子も自然には存在しているのです。
それが、
シロアリさんですね。
シロアリさんは家を食べる子として嫌われてますので、皆さん聞いたことがあると思います。
シロアリさんは正確には家を食べているわけではなくて、家の木材のセルロースをもりもり食べているんですね。
もともとは枯れ木を食べるのが得意な子だったのですが、枯れ木がなくなってしまってあちこちに家が建っちゃいましたので、仕方なく家をポリポリしているというわけなのです。
他の動物が利用することができない枯れ木を栄養に変えて、でもってシロアリさんも誰かの栄養になってと、上手くサイクルが回っていたのですが、ヒトから見ると、
「せっかく建てた家に何してくれてるんじゃい!」
ってなっちゃいますよね。
食べるモノがなくなっちゃったから仕方なく家をポリポリしてるのに駆除されて、って考えるとなんだか可哀想になっちゃうのですよ。
とはいえ、私の家がポリポリされてたらやっぱり駆除しちゃうと思いますけどね・・・(汗)。
セルロースはこんな風に、自然界でも上手く利用されているわけなのです。
まとめ
セルロースは食物繊維であり、人は消化できません。
直接的なダイエット効果はありませんが、
- 満腹感を味わえる
ので、間接的にはダイエットに有効なんですね。お腹減らなければダイエットに失敗しようがないですから。
なんといっても、0kカロリーですから食べても太りません。
ですが、当然味はありませんし、ジュースや牛乳と混ぜるとそのカロリーがプラスされてしまいます。
そのため、主役にはなりえないんですね。よく売られている「粉末セルロース」なども、そんなイメージです。
セルロースより、こんにゃくベースのグルコマンナンのほうがいいかなあ、と個人的には思います。