褐色・白色・ベージュ脂肪細胞の違いと働きって何デス?

褐色・白色・ベージュ脂肪細胞の違いって何デス?

脂肪細胞っていうとそれだけで悪いイメージがあったのですが、最近は褐色脂肪細胞が有名になってきていますよね。

加えて、ベージュ脂肪細胞なんてモノも最近は紹介されてます。

では、いわゆる脂肪細胞と、褐色・ベージュ脂肪細胞って何が違うんでしょ?そしてそれぞれの働きは??っていうことを見ていきましょう~。

褐色・白色・ベージュ脂肪細胞の違いって何デス?

ざっくりと簡単に言うと、

  • 白色脂肪細胞:いわゆる脂肪。悪い子
  • 褐色脂肪細胞:代謝を上げてくれる良い子
  • ベージュ脂肪細胞:代謝を上げてくれる良い子

こんなイメージなのですよ。

褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞がいっぱいあれば、何もしなくても代謝が上がり、体の脂肪、すなわち白色脂肪細胞を燃やしてくれる。なんだかとても素敵な効果ですよね。

ちなみに、ここで言っている代謝とは異化作用の代謝のことなのですよ。

代謝には2種類ありまして、

  • 同化作用:細胞とかを作る代謝です。新陳代謝が有名ですね
  • 異化作用:エネルギーを作る代謝です。糖代謝とか脂質代謝が有名ですね

代謝についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいなのです。

 代謝の仕組み!ダイエットに必須の知識デスよ!

では、脂肪細胞の話しに戻りましょう。それぞれについて、もう少し詳しく見ていきますね。

白色脂肪細胞って何デス?

白色脂肪細胞は、最初にお話したとおり、いわゆる脂肪ですね。ダイエッターの敵のアレです。別名、単胞成脂肪細胞とも呼ばれています。

白色脂肪細胞は全身にありまして、体の中の脂肪の大半が白色脂肪細胞なんですね。赤ちゃんの頃は少ないのですが、思春期にかけてドーンと増えていき、成人ですと、その数だいたい250億~300億個と言われてます。

凄い数ですよね~。もっと少なくていいのに・・・。

白色脂肪細胞の役割はエネルギーの倉庫ですね。

血液の中を流れている脂肪酸やぶどう糖、中性脂肪などをひっつかまえて、倉庫の中に入れるわけです。このときに、中性脂肪に変換して倉庫に貯めるわけですね。

そして体の中がエネルギー不足になっているときは、倉庫から中性脂肪を引っ張り出して遊離脂肪酸とグリセロールに分解し、血液の中に流してあげるわけです。

これが白色脂肪細胞のおもな役割ですね。

では、食べ過ぎるとどうなるか?なのですが、倉庫は中性脂肪でパンパンです。でも、血液にはまだぶどう糖が流れてます。そんなときは、倉庫を大きくしちゃうんですね。

もともとの白色脂肪細胞の大きさって、70~90μmくらいなのですが、最大で140μmくらいまで膨れ上がるそうです。2倍近く膨らんじゃうんですね~。

大きくした倉庫に中性脂肪を詰め込みましたが、まだ血液の中をぶどう糖やら脂肪酸やらが流れている場合。さすがにそれ以上大きくなることはできませんから、どうするかといいますと、倉庫を増やしちゃうわけです。

つまり、白色脂肪細胞を増やすわけですね。

そして、その中にせっせと中性脂肪を詰め込むわけなのです。

先ほど成人の白色脂肪細胞は200億~300億個くらいという話をしましたが、肥満の方の白色脂肪細胞は、なんと800億個くらいあるらしいですよ。

そんなに増えちゃうわけですね。

セルライトとの関係

脂肪が膨らむっていうと、なんとなくいや~なモノを思い出しますよね。そうです、

セルライトです。

セルライトっていうと特別な脂肪のイメージがあるのですが、医学的にはそんな細胞は存在しないことが明らかにされているのです。

定義はいろいろあるのですけれど、

  • 大きくなった白色脂肪細胞

であることには変わりがないようですよ。この子が、

  • 皮膚にひっぱられたり
  • 毛細血管やリンパを押し潰したり
  • コラーゲンと合体したり
  • 脂肪細胞同士がくっついたり
  • 脂肪細胞の中に老廃物や水がたまったり

そんなこんなでセルライトっぽい形になるようですね。なので、明確な定義はなくて、どちらかというと見た目で判断されることが多いようなのですよ。

じゃあ、どうやって落とすの?なのですが、結局のところ脂肪細胞ですから、「脂肪を落とせば落ちるでしょ」ってのが医学的見解のようなのです。なんだか投げやりですよね(笑)。

エステなどでは、「特殊な方法を使わないと落ちません」ってことをよく言われているわけですけども、やってることって、普通に脂肪を落とすのと変わらなかったりします。

ラジオ波で熱を当てて脂肪を分解。キャビテーションで脂肪を代謝。血流が良くなったところで、リンパマッサージを行い、老廃物を体の中心に流してあげる。

これって、つまりは普通の生活で脂肪を落とすのとあまり変わらないわけでして。

食事制限や有酸素運動をして、摂取カロリー < 消費カロリーの状態にすれば、脂肪は分解、代謝されます。お風呂あがりに軽くリンパマッサージをしてあげることでリンパがスムーズに流れるようになりますので、水分や老廃物がたまりにくくなります。

来週彼氏とプールに行くからそれまでに痩せないと死んじゃう!とか切羽詰まった状況でない限りは、生活習慣を改善するのが遠回りなようで一番近道なんですよね。

エステに通って一時的にセルライトがなくなっても、同じ生活をしているとまたできちゃう可能性は高いです。

歯医者さんに行って虫歯直しても、歯磨きする習慣がないとすぐに虫歯になっちゃうのと一緒ですね。

セルライトは特別な脂肪ではありませんので、まずは脂肪を落とすところから始めると良いと思うのですよ。

褐色脂肪細胞って何デス?

褐色脂肪細胞は別名、多胞性脂肪細胞と言います。白色脂肪細胞が倉庫なら、褐色脂肪細胞は工場なのです。

熱を作るのがおもな役割なのですよ。

冬眠する動物っていますよね。クマさんとか。そういった動物がどうやって体温を保っているかといいますと、そこで活躍しているのが褐色脂肪細胞なのです。

一定の体温以下にならないように、体温が下がってきたら脂肪を燃やして熱を発生させます。その働きで体温を保っているわけですね。

冬眠する動物だけでなく、ヒトの中にも褐色脂肪細胞はありまして。赤ちゃんの頃がもっとも多いって言われてます。

お母さんのお腹のなかはぬくぬくですから、自分で体温を調節する必要はなかったのですが、生まれてくると、外は寒いですよね。そのため、自分の体温を調節するために褐色脂肪細胞がいっぱいあるわけなのですよ。

成長するにつれて、筋肉や脂肪がついてきますから、体温調節をそこまで頑張らなくて良くなります。それに伴って、褐色脂肪細胞も減少していきます。

褐色脂肪細胞が多く存在する場所なのですが、

  • 肩甲骨のまわり
  • わきの下

などで、首からわきにかけて分布していると言われています。よく褐色脂肪細胞を活性化させるには首の後ろを冷やすといいよ、って言われているのはそのためですね。

褐色脂肪細胞を活性化させる、つまり熱を発生させて脂肪を燃やすために必要な条件としては、

  • 体温の低下

がわかっています。先ほどお話した冬眠や赤ちゃんのケースが、まさにそれですね。なのですが、ちょっと首を冷やしただけや、プールで泳ぐだけ、といったケースで活性化されるかどうかは、まだはっきりわかっていないようなのですね。

褐色脂肪細胞を活性化させるには、ノルアドレナリンっていうホルモンが必要でして、ノルアドレナリンが褐色脂肪細胞を刺激すると、UCP1(脱共役タンパク質)っていうタンパク質が作られます。

ミトコンドリアがUCP1を使って熱を作る、っていうのが褐色脂肪細胞の熱産生の流れなのデスが、この流れはまだまだ研究段階のようでして。

ノルアドレナリンを出すために、よく噛んで食べる、辛いモノをいっぱい食べる、などなどいろいろな情報が飛び交っていますが、それによって褐色脂肪細胞が活性化されるかどうかもまだわかっていないようです。

まとめとしては、

  • 褐色脂肪細胞は熱を産生し脂肪を燃やしてくれる
  • 褐色脂肪細胞は年齢とともに減少する
  • 褐色脂肪細胞を活性化する方法はまだよくわかっていない

なのですよ~。

褐色脂肪細胞の熱産生は筋肉の数十倍あると言われていますので、研究が進むとダイエットの仕方が変わっちゃうかもしれないくらいのパワーがありますね。

ベージュ脂肪細胞って何デス?

最後にベージュ脂肪細胞です。別名、ブライト脂肪細胞なんて呼び方もされます。

この脂肪細胞は歴史が凄く浅くて、2012年に発表された論文で明らかになったのですよ。本当に最近ですね。

はたらきは褐色脂肪細胞に似ているのですよ。なので、倉庫ではなく工場ですね。熱を産生してくれる脂肪細胞なのです。

褐色脂肪細胞は体の中にもともとあったのに対して、ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞が変化してできると言われてます。

なので、褐色脂肪細胞が首からわきにかけて塊で存在するのに対し、ベージュ脂肪細胞は体中に存在するんですね。大きさは豆粒程度だと言われています。

白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させるにはイリシンっていうホルモンが必要でして、このホルモンは筋肉から分泌されます。

つまりは運動しないと分泌されないんですよね・・・。

でも、外からイスリンとりこめばいいんじゃナーイ?そうすれば白色脂肪細胞がガンガンベージュ脂肪細胞に変わってくれるんじゃナーイ??

というわけで、さかんに研究が行われていたのですが、今のところは否定的な研究結果しか出ていないようなのですね。しょぼーんなのです。

もし、イスリンが本当に白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させる効果があり、イスリンを増やす方法、もしくは外からとりいれる方法が見つかったら・・・。

これまたダイエット業界激震ですよね。

放っておいても熱を産生して脂肪を燃焼してくれるわけですから、基礎代謝が大幅にアップします。ベージュ脂肪細胞が体に多くあれば、憧れの食べても太らない体の出来上がりというわけです。

私が若い間に効果が実証されるといいなあ、早く検証してくれないかなあ、なんてことを妄想しているわけなのです。

まとめデス!

脂肪細胞が3種類ありますよ!っていうことを見てきました。

  • 白色脂肪細胞
  • 褐色脂肪細胞
  • ベージュ脂肪細胞

白色脂肪細胞はいわゆる脂肪です。嫌われがちですが、寒さから身を守ったり、いざというときのエネルギー源になったりと大事な役割を持っている脂肪です。

また、ホルモンを活性化させたり免疫力を上げたりなどなど、他にも大事な役割を持っています。とはいえ、増えすぎると見た目の問題もありますが、特に内臓脂肪は生活習慣病の始まりですから、きちんと管理していきたいところですね。

褐色脂肪細胞は熱産生と嬉しい効果を持っているのですが、まだまだわからないことが多いですね。情報がいろいろと飛び交っていますので、情報の取捨選択がカギになりそうです。

間違っても変な情報を信じて体を壊してしまった!なんてことにならないよう気を付けたいところです。

ベージュ脂肪細胞は今後に期待です。今のところは、やはり王道でしょうね。

  • 運動する

これに尽きると思います。研究結果が進むまでは、「効果ナシ」って言われてもがっかりしないように、王道のダイエットを進めて行きたいところです。

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